現代の消費トレンド「イミ消費」を経営の視点で考える「イミ経営」


11月に入り、山々の木々が少しづつ色づき始め、紅葉シーズン到来ですね。
私は、今年の秋も、密を避け、感染予防対策をしながら好きな外遊び・アウトドアを楽しんでいます。
先日は、「フォレストツリーアドベンチャー・丹波ささやま」へ行き、森に癒されつつ、しっかり汗をかいて、ココロと身体のメンテナンスをしてきました。
 
『イミ消費』って言葉ご存知でしょうか?
 
消費動向を現わす言葉なんですが、モノやサービスそのものの購入を通じて価値を得る「モノ消費」→モノやサービスの購入を通じて体験と言う価値を得る「コト消費」へ消費の動向が移行して幾久しいですが、最近は「モノ」⇒「コト」と経て「イミ消費」が消費動向のトレンドなんだそうです。
 
 
こんにちは。
 
チーム力が仕事の成果に影響する中小企業の
チームの育成、人材の育成
チームづくりコーチ 香西 拓也(こうざい 拓也)です。
 
株式会社SANNET 香西拓也 プロフィールページ
 
 

最新の消費動向トレンド「イミ消費」

イミ消費とは?どんな消費なの??

「イミ消費」は、2010年頃から現れ出した消費動向で、ホットペッパーグルメ外食総研エヴァンジェリストの竹田クニ氏が提唱する概念です。
 
 
「イミ消費」は、商品・サービス自体そのものに価値を見出すのではなく、それらに付帯する社会的・文化的な「価値」に共感して消費、購入をする消費動向のことです。
 
 
どのような価値に共感をすることを言うのかと言うと、キーワードとしては、「環境保全」「地域貢献」「フェアネス(正義)」「歴史・文化伝承」「健康維持」などが該当します。
上記のようなキーワードに代表される価値に共感をし、消費、購入を通じて、消費者が充足感や貢献感が得られる。商品・サービスそのものが直接、環境や社会に貢献する必要はなく、上記のキーワードが付帯したモノやサービスを選ぶことで間接的に貢献できることに意義を感じる消費の在り方である点が特徴です。
 
 

放置された森林を再生するプロジェクト

今回、私がお邪魔をした「フォレストツリーアドベンチャー・丹波ささやま」は、最近流行の放置森林に人の手を加え樹や森本来が持つ力を甦らせることを目的とした自然共生型アウトドアパークです。
 
 
森に入り、用意された様々なアトラクションにチャレンジし、体を目一杯動かし、汗をかき、体と心を癒す(コト消費)。
そして、森と共に楽しみ、森の良さに気付き、自然環境を改めて考え直す。
最終的には、その体験に支払ったフィー(費用)が森林の保全、すなわち、環境保全のために使われると言う循環になっており、まさに、今回ご紹介した「イミ消費」になります。
 
自然共生型アウトドアパークの基本的考え方(事業への想い)
 
 

「イミ消費」を経営の視点で考える

売上アップ・収益性拡大につながる「イミ経営」

商品・サービス自体そのものに価値を見出すのではなく、それらに付帯する社会的・文化的な「価値」に共感して消費、購入をする「イミ消費」
 
 
このことを経営の視点で捉えてみたいと思います。
 
 
特に、「売上アップ」や「収益の拡大」と言う点と関連させたいですよね♪
 
 
そして、ただでさえコロナ禍で売り上げや収益が厳しい状況ですから、取り入れられるアイデアはドンドン取り入れて改善を図りたいのはどちらの経営者も同じだと思います。
 
 
例えば、飲食関連の店舗を経営しているお店であれば、『未来の日本を支える支援』とミッションを掲げて、お客様がそのお店で飲食して頂いたお代金の一部を同じ飲食系とつなぎ合わせて、「子ども食堂」を運営する事業団体に活動費の支援として寄付をするプロジェクトとして打ち出す。
 
主旨をしっかりお客様にご説明し、賛同を頂き自分たちのお店や会社のファンになって頂く(ファンづくり)、そのことが重要であり、自分達では、直接運営は出来ないけれども、使命感を持ち、頑張っている方、そして、未来を託すこどもの育ちを間接的に応援する。すなわち、間接的に貢献する。これこそが、「イミ消費」の意味するところとなります。
 
 
こうした取り組みは、お客様や取引業者と言った外部とのつながりを強化する一方で、社内で働く社員の方々への「自社で働くイミ」を動機付ける上でも、大変意義ある、経営者としてチームをまとめていく必須のこととなります。
 
 
現在の経営環境をより強化するためには、社外、社内の人の賛同・協力をどれだけ得られるかはとても大事な視点となります。
 
 
まさに、経営的な視点でみれば「イミ消費」からの『イミ経営』と言えるのではないでしょうか?
 
 

「イミ経営」に取り組む最大のポイントは「なぜ?」

「イミ経営」に取り組む上での最大のポイント!
 
 
それは、「なぜ?」を明確にすることです。
 
 
「何故、私たちは、そのことに取り組むのか?」
「何故、そのことを大事に思い、何故社会的・文化的に大事なのか?」

を明らかにし、社会にメッセージとして伝えることです。
 
 
ここが曖昧なままだと伝わらず、なかなか賛同が得られにくくなってしまいます。
 
 

今日からすぐに実践できる手法をご紹介します

「イミ経営」で最大のポイントは、
「何故、私たちは、そのことに取り組むのか?」
「何故、そのことを大事に思い、何故社会的・文化的に大事なのか?」
を明らかにすることです。
 
 
とは言え、じゃあ何から手を付ければいいのか?と思われた方もいらっしゃると思いますので、今日、この記事を読み終えたらすぐに取り組める実践的な手法をご紹介したいと思います。
 
 
「棚卸し」です。
 
 
「棚卸し」・・・???
 
 
棚卸しは棚卸しでも、仕事の棚卸しです。
これまでに取り組んできた仕事がどのような仕事だったのか?
 
 
それらを
・地域
・直接のお客様
・最終消費者としてのお客様
・商品

などの視点から分析をしてみることで、「イミ消費」としての社会的・文化的な「価値」の貢献につながることが見えてきます。
 
 
それを、自社の商品やサービスをつなげることで「イミ経営」となります。
 
 
社内外における自社のファンづくり
これこそ、売上アップ・収益性の拡大につながることと言えます。
 
 
今日のこの情報が、皆さんの何かのお役に立てれば嬉しい限りです。
 
 

中小企業を持続可能な会社に導く経営企画ミーティング

私自身、これまで多くの中小企業の社長とお仕事や個別相談を通じてその想いをお聴きしてきました。そして、最終的に辿り着かれる一番多い結論は、「私(社長)が居なくても回る(意思決定が出来る)会社」にしたい。
 
 
丁寧に表現をすると『自社を持続可能な会社』にしたい
と言う事です。
 
 
おひとりで経営をするひとり社長から社員さんを100名雇用する社長まで多くの社長をご支援して来ました。
 
 
現場で得た生きたノウハウとコーチング、ブランディングや商品づくりの知識を持って中小企業の社長と二人三脚で、社長が本来の社長の仕事に集中して、売り上げアップ・チーム育成を実践し、成果を上げ、自社を持続可能な会社にして頂くサポート事業が、「経営企画ミーティング」です。
 
 
詳細をぜひご確認下さい。
社長が居なくても回る(意思決定が出来る)会社に導く『経営企画ミーティング』へのリンク
 
 
今日も最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。