【導入事例】障がいのある人の就業に向けたコミュニケーション研修


今回は、導入事例として某社会福祉法人様で実施した弊社独自コンテンツをベースにしたコミュニケーション研修の様子をご紹介します。
 
こんにちは。
 
チーム力が仕事の成果に影響する中小企業の
チームの育成、人材の育成
チームづくりコーチ 香西 拓也(こうざい 拓也)です。
 
株式会社SANNET 香西拓也 プロフィールページ
 
 

就業に向けたコミュニケーション研修「人活講座」

研修目的

今年で3年目となる「人活講座」
研修の目的は、「就職をするために「企業」や「社会」から求められている人財力を養う」こととしています。

それは、企業が人材を採用するに際に求める人材像としてのTOP3が
①意欲的
②コミュニケーション能力
③素直
となっており、職業能力的要よりも仕事への姿勢や性格、そして、対人能力を重視している点を考慮し、コミュニケーション能力の向上を図り、より就業の実現度を高めることに焦点を当てています。
 
 

研修目標~何を習得するのか~

人活講座では、以下の習得を目指すこととしています。

『コミュニケーションスキル~ベーシック~ 5つの力』
◆考える力

◆きく力(聴く/訊く)

◆表現する力(伝わる力)

◆人と関係をつくる力

◆協働力

詳しい内容はこちらのリンク記事をご参照ください。
【チームづくり】小さな会社のスタッフが取り組むチームづくりコミュニケーションスキル「5つの力」

仕事は一人ではできません。
誰かと誰かの協働があってこそ、初めて成り立ちます。

そして、人は互いに何らかの影響を与え合っていて、出来れば互いがいい影響を与え合う関係で仕事に取り組めることが大切であるとの視点から仕事の場のみならず日常の生活も含めた関係性づくりに必要な要素を「5つの力」に集約し、全6回の講座において「5つの力」を育てていくことを目指しています。

そして、研修のゴールイメージとして「5つの力について最低1つ。自分の言葉で説明が出来る状態を目指すこと」としています。

研修概略

◆研修スケジュール
 ・毎月1回 150分/回

 ・全6回 実施

◆研修スタイル
 ・参加体験型
  *ワークとふりかえり、チームに分かれてのディスカッションにより「行動する」「考える」「気づく」ことを重要視しています

◆参加人数;今期実施実数-15名
       (身体に障がいのある方-9名、精神に障がいのある方-6名)

「人活講座」を受講した感想

訓練生の皆様の声~感想~

◆コミュニケーションと言っても漠然としていたのが、1つ1つ丁寧に見ていけたことが良かった

◆難しかったけど相互理解が徐々に出来ていったのが面白かった

◆グループ学習など受けたことがなかったので新鮮で今後に役立つ講義でした

◆身体を使っての実践訓練もあり、また、毎回テーマもあり、面白かったです。

◆とても面白く勉強になりました。5つの力を会話する時にどんどん活用していこうと思います。

◆考えることがいっぱいありましたが、楽しい講座でした

◆コミュニケーションの大切さが分かりました。もっと人の輪の中に入っていけるように頑張っていきたいと思いました。

◆いろいろな「新しい視点」があったと思います。

訓練生の皆様の声~気づき・学び~

◆自分自身は論理的な思考が好きなので「コミュニケーション」と言う抽象的なものをはじめてしっかり捉えられたような気がする

◆自分が「A」と思って伝えたことがそう伝わらないことに気付いた

◆グループ学習を通して全体の中の個人を意識することが大切であることが理解できた

◆こういう機会でないと学べない所ってあると思い、気づいた点は、きく力、伝わる力、表現する力って大事だなぁと率直に思いました。

◆自分に聴く力が足りていないことに改めて気づきました。人活講座で学んだ5つの力を色々な場で活用したいと思います

◆自分では気づかないことを第3者から話してくれるのは大きな発展でした

◆人と協働して仕事をする大切さ

◆いろんな「視点」が勉強になりました

指導員の先生方の感想

◆毎回、回を重ねるごとに普段一緒に学ぶ機会のない2つのクラスの訓練生たちが私たちの知らない間で関係を深め、仲良くなっている姿に驚いていました。それは、香西先生の「人活講座」があってのことだと感じています。ありがとうございました。

◆講座開始の頃は「上から目線」で接していた訓練生が少しづつ変化し、周囲と協調しようとしている変化がすごいことだと感じております。

◆講座中や休憩中に何気なく訓練生たちに話しかけて下さっているお蔭でとても雰囲気よく学べていると思います

◆毎回思考を凝らした内容の講座が観覧している私たちも参加したくなります

「人活講座」を通じての感想

受講する訓練生全員にとっての学びを最大化する

今年も全6回すべての授業を無事終えることが出来ました。
受講して下さった訓練生の皆さん、そして、指導員の先生のサポートの賜物だと感じ、感謝の想いでいっぱいです。

講座のふりかえりに指導員の先生から「毎回毎回ご苦労ばかりでやりにくさはないですか?」とお声かけ頂きました。
そのことについて、私は「お蔭様で過去含め一度もやりくいと感じた事がありません」とお返事。

そして、「お伝えしている内容は、一般企業様での職員向け研修となんら変わらない同じクオリティーのものをご提供しています」と添えました。

それは、障がいがある人も、ない人も同じ人であり、そこに優劣としての視点は生まれないと考え、講座を作る時に毎回考えていたことは「受講する訓練生全員にとっての学びを最大化する」ということでした。

今年のクラスの方々は平均年齢も例年より少し高めと言うこともあり「落ち着いた、しっかり学ぶ姿勢を持った方が多い」印象でしたので、そのあたりを考慮に入れて、講座に臨みました。

あとは、お伝えしたことのほんのわずかでもいいので学びを実践に変えて全員が就業し、それぞれの人生を幸せに生きていって下さることを祈るばかりです。

今日も最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。