【理想のチームづくり】自分とチームを育てる主人公は誰?

人材育成 チームづくり チーム再構築 コミュニケーション力

自分とチームを育てる主人公は誰?

先日、興味深い記事を目にしました。
明治大学ラグビー部監督・田中澄憲さんのインタビュー記事です。
チームを22年ぶりに日本一に導いた指導法とリーダーとしての
あり方が語られていました。

こんにちは。

チーム力が仕事の成果に影響する中小企業の

チームの育成、人材の育成
プロコーチ 香西 拓也(こうざい 拓也)です。

香西のプロフィールはこちら。
プロフィールはここをクリック

今日のブログは、
「自分とチームを育てる主人公は誰?」
と題してお届けします。

チームづくりに必要な「5つの力」

弊社SANNETがご提供するチーム再構築コンサルティング。
オーダーメイド型で、1社1社の課題やニーズに合わせて、
プログラムをつくり、理念やビジョンの達成を目指すチームづくりの
コンサルティングに取り組ませて頂いています。

そのコンサルティングで首尾一貫して変わらない
チームづくりに必要な5つの力があります。

<チームづくりに必要な5つの力>
①考える力

②きく力(聴く/訊く)

③表現する力(伝わる力)

④人と関係をつくる力

⑤協働力

実例紹介:自分とチームを育てるコミュニケーション研修での一コマ

先日、とある企業様にて
「自分とチームを育てるコミュニケーション研修」を題した
チームづくり研修を実施しました。

唐突ですが、
皆さんは、ここに貼り付けている図形を相手には一切見せずに
同じを図を書いてもらうとしたら、どのように伝え、表現しますか?

ルールはこうです。
1)自分が持っているイラストは他のメンバーに見せない

2)口頭のみで伝える

3)他のメンバーからの質問はOK

チーム再構築 チームづくり 自分とチームを育てるコミュニケーション研修 5つの力

さぁ、いかがでしょうか?

5人1グループに分かれ、実際に研修受講生のみなさんに取り組んで
頂きました。

異なるイラストを使って合計2回取り組みました。
(1回目と2回目で伝えても交代)

そして、1回目と2回目の間で「ふりかえり」を行い、
気付きや次にうまくなるための作戦会議(=成果をより高める)の
時間を取りました。

1回目の後のふりかえりで共有された知恵の数々

これらの知恵を基に、
2回目のワークを行った結果、
3つのグループで1回目よりも2回目の方がより高い正解率と
より早い時間で意思疎通が図れられました。

5つの力、すべて必要

今回のワークで成果を上げるためには、
先ほどご紹介した「チームづくりに必要な5つの力」が全部必要です。

例えば、
◆考える力
 図形を伝えるためにどう伝えればよいか?
 どんな順番に伝えれば良いか?
 メンバーの質問に分かりやすく答える
 メンバーは伝え聞いたことから図形がどんな形をしているのか

 みな考えなくてはなりません。

以下、
『きく力』は、聴くだけではなく、訊いてお互い持っている情報を引き出すことが
必要となります。

『伝わる力』は、単に伝えただけでは、相手に理解・納得させることは出来ず、
伝わるように自分の情報を表現を工夫して、伝えることが必要です。

また、
『人と関係をつくる力』、『協働力』は複数の人が集まって何かに取り組むときには
必須の力となります。

例えば、メンバーが質問をしているのに、無視したり、答えなかったりすることは
ありませんね。
ゴールに向け共に関係を保ちながら、お互いの持っている資源(考え方や
価値観など)をそれぞれが発揮して、ゴールに向け進んでいく。

そして、いわゆる「PDCA」サイクルを使い、
P(計画)を立て、D(実行)やってみて、C(検証)結果どうだったのか?、
A(改善)次上手くやるためにどうするかを考える。
成果を得る。

今回の研修では、2回ワークを実施しました。
PDCAサイクルを2回転させたことと同じになります。

そして、場数が成果をより高めた訳ですが、
場数を単なる場数にさせないために、
意図的に1回目のワークの終了時に、「C(検証)」と「A(改善)」を
時間を設け、一旦、整理をしました。

2回目に成果をより高めるために、
やるべきこと、やってはいけないことを明確にするプロセスを
研修参加者の方々と共有しました。

気づきや変化、成長の灯を灯す

過去いろんな研修に関わってきましたが、
残念ながらこのことを口頭(レクチャー)でいくらお伝えをしたとしても
理解は出来たとしても、本当の意味で納得はして頂けませんでした。

それは、自分自身も含め、我が家の子育ての考え方でもあるのですが、
人は自らが経験し、
自ら行動し、感じなければ、本当の意味での気づきや変化、成長にはならないという
考えに通じていて、
チーム再構築コンサルティングの研修において、
参加学習型スタイルを重視しているのはそういうことであり、
研修を通じて、社員のおひとり一人に気付きや変化、成長のきっかけの灯を
どれだけ灯せるかが私たちに課せられた大きな役割だと感じています。

自分とチームを育てる主人公は誰?

もう言わずもがなですが、
自分の変化、成長、
チームの変化、成長
を育てるのは、「自分」「自分たち」です。

そして、
その中で、私たちSANNETの役割は「気づきや変化、成長の灯」を灯す
ことの役割を担っています。

経営者・リーダーの皆さんが担う役割は、「場づくり」となります。

つまり、
社員おひとりお一人が自ら気づき・変化、成長をする環境を整える。

人は勝手には育ちませんし、
仮に育ったとしても、育ってほしいように育つことはなく、
時間をかけ、関わる質と量を増やすことで、理想のチームへ
近づいていきます。

とするならば、自分とチームを育てるのは、
自分であり、チームに属する自分たちとお伝えをしましたが、
経営者やリーダーは、環境だけをただ与えていれば良いのか?
と言うと、やはりそうではないように感じます。

前提として「場づくり」は必須です。
大切なのは、その上において、
メンバーである社員の方々との関わる質と量を増やしながら、
互いに育ちあう関係づくりこそが、
理想のチームづくりにとって必要なことなのだと感じます。

今日も最後までお読み下さりまして、
ありがとうございました。