父の背中を見たあの日のこと
皆さん、こんにちは。
30代次世代経営者(若手経営者)
40代二代目・三代目経営者
50代後継者育成を考える経営者を応援する
株式会社SANNET・コーチ 香西(こうざい) 拓也です。
私が小学校5年生の時のことです。
夕方6時頃、いつになく早く帰宅した父。
「これから仕事にいかなあかんのや。ちょっと手が足らんから、
拓也、一緒に来て、助けて欲しいんや」
子どもの私にはよく状況が理解出来ていなかったと思います。
ちょっと嫌だなぁと思う気持ちがあったように記憶していますが、
半ば押し切られるような感じで付いていくことになりました。
着いた場所がどこかも分かりません。
ただ、覚えているのは、当時流行っていた焼肉チェーン店の
オープン前の新店舗であったと言うこと。
外は真っ暗な夜でしたが、たくさんの職人さんたちが追い込みの工事を
やられている最中で子どもの私にも慌ただしくもあり、
緊張感漂う雰囲気があったことだけはしっかりと感じられ、
何気に付いて来てしまったことを少々後悔しました。
「何か・・・怖い雰囲気。帰りたいなぁ」
がピリピリした空気が率直にそう思わせたのでしょう!
そんな気遅れしている私とは対照的に父は仕事の準備を黙々と
始めていました。
「おいっ!」と声を掛けられ、はっと父の方を見ました。
「この線(=電話ケーブル)持っといてくれるか?!」
言葉は少々荒いですが、声はいつになく優しい父の声でした。
そして、脚立を立て、天井の中に頭を突っ込み、
2方向から電話ケーブルを引きあう作業を手伝っていたことだけは
鮮明に記憶に残っています。
そこからは父に言われるままに子供なりに必死に何かをやっていました。
と同時に、一生懸命、お請けした仕事と向き合う父の姿を初めて見ました。
いつも家で見る父の様子とは何か違う様子。
真剣だけど、どこか前向きで、他の職人さんたちと声を掛け合いながら、
楽しいそうに仕事をしていました。
何かに気付いたとか、
何かを得たとか、
正直、子どもでしたし、そういったことは無かったのですが、
こうして何十年経っても私の記憶に残っていると言う事は、
自分に何か大きなインパクトのあった経験であったことには変わりないように
思います。
そして、単純に「おとうちゃん、すげえなぁ!」
とどこか晴れ晴れとした気持ちで、眠気もどこかに、
帰りの道はそんなことを思っていました。
父の働く背中を見、
社会と言う世界を見た、
そんな私の幼少期の体験のお話しでした。
今日も最後までお読み下さり、ありがとうございました。
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