成人発達理論、質的な成長の意味するところ


成人発達理論、質的な成長の意味するところ

皆さん、こんにちは。

30代次世代経営者(若手経営者)
40代二代目・三代目経営者
50代後継者育成を考える経営者を応援する
株式会社SANNET・コーチ 香西(こうざい) 拓也です。

前回は、「発達心理学」の中でも、「成人発達理論」に焦点を当て、言葉として定義をしました。

成人発達理論とは


改めて、
「成人発達理論」とは、
「私たち成人は、成人してから一生涯、知性や能力を伸ばしていく
、または、伸ばしていけると言う考え方の基、
発達メカニズムや発達のプロセスについて探求する学問領域」
の事と定義しました。

凄いですね!
人は一生をかけて学んでいく存在であり、その学びから成長をしていくということになります。

質的な成長を読み解

一見、「学ぶ」と聞くと学校や研修などでの
いわゆる“学習”のことのように捉えてしまいますが、
「成人発達理論」では、
知識やスキルの学習による成長を指し示しているのではなく、
“知性”“能力”の成長と言っています。

“知性”や“能力”、別の言い方では、「質的な成長」と言う言葉を使っています。

?・・・・

ホント一言一句理解することが難しいです。

「デジタル版大辞泉」では”知性”をこんな風に照会しています。

知性とは、
物事を知り、考え、判断する能力。

これを読んでいて私は一つの言葉が頭に思い浮かんできました。

それは「自ら」と言う言葉をつけ加えてみたらどうだろうか?
それぞれに自らを足すと、

知性とは物事を、
自ら知り、
自ら考え、
自ら判断する
能力となります。

なるほど、こうなると印象として、
「受動的」と言うよりも
「主体的」な感じになります。

”知性”や「質的な成長」とは、
主体性を養っていく事。
とか、主体的な考え方で物事に取り掛かる心のあり方
なのかと思えてきます。

成人発達理論では、受け身な状態の発達段階のことを「他者依存段階」と言っており、
主体的に考え、自律的に行動を取ることが難しいと言われていて、
成人の約70%がこの段階にあるといわれています。
私的な捉え方を加えさせてもらうと、「他者依存段階」とは
その事に対して無自覚な段階なのではないかと感じています。

そして、その段階を含みながらより発達段階が成長すると、
先ほどの私的な視点からの表現をすると、無自覚を自覚的にすることで、
次の「自己主導段階」へと到達していくと言う事になります。
つまり、「質的な成長」と遂げ、主体的な考えを持って、物事にあたって
行ける。これまで、見えなかったものが見えるようになります。

注釈視点

ここで大事な視点を1つ加えておきたいのですが、
「成人発達理論」では「他者依存段階」だからダメ、
「自己主導段階」になるとOK!ではないと言うことです。

ここに優劣、良い悪いの評価判断はなく、
前段で「含みながら」と記述したのもこことつながるので、
そういった表現としたのです。
発達理論では、どちらも必要と解釈されます。

このそれぞれの段階の特徴やそれが及ぼす影響などについては、
いずれまた、このブログでも取り上げていきたいと思います。

今回は、「成人発達理論」の定義から一歩進めて人が
一生涯かけて成長をしていく「質的成長」のことについて探求してきました。

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何かのお役立ちになることを願い、
また次回お目にかかりたいと思います。

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