気持ち(=感情)はつながっています!


気持ち(=感情)はつながっています!

皆さん、こんにちは。
事業後継者&20~40代若手中小企業経営者を応援する株式会社SANNET・
戦略コーチ 香西(こうざい) 拓也です。

三連休、いかがお過ごしでしたか?
今週で学校は夏休みに入りますね♪

さて、今日は私の失敗談から得た気付きについて書いてみたいと思います。
そして、大事な事をお伝えしますので、いつも以上に長文となります。
お時間作って、ゆっくり読んで下さい。

失敗談

「はみがき」がなかなか定着しない三男。

先日、また歯磨きせず、寝てしまいそうになったので、無理やり起こして、口を開けて、はみがきをしようとしました。

お恥ずかしい話、その事で私自身もかなりヒートアップ!
嫌がる三男に対し、かなり叱責しました。

お蔭で、「泣く」「わめく」「暴れる」・・・全く手が付けられない状態になってしまいました(涙)

やり取りの中で、何かが噛みあっていないなぁと感じつつ、自分の頭の中の状態を探ってみると、
「歯磨きしないと虫歯が更に悪化してしまう。
(表面上、三男の健康面と将来を心配しました)」
もう一つ。
「なんで!歯磨きが生活習慣に定着しないんだ!この子は・・・!!!
自分もこれまで何とか生活習慣になって欲しいと願い関わってきたのに・・・!!」とこれまでの私がしてきた努力を踏みにじられた悔しい気持ちや、押し付けから来ていると思われる激しい三男に向けた怒りの感情がありました。

でも、このままではいけないと思い直し、

そこで、聴いてみたんです。

私:「なんで?〇〇(三男の名前)は、はみがきが嫌なの???」

そこで、返ってきた答えは大きく2つでした。

はみがきをしない理由

理由その1
仕上げみがきの磨き方がきつくて、痛いからイヤだ!
と言う親である私たちの磨き方(接し方)に原因があることが分かりました。

理由その2
お友達との問題。
ここ数カ月。仲良くしたいと思うお友達との関係性にかなり苦労しているのですが、そのお友達に今日もイヤな事をされて心が傷ついて、辛い想いをしていたとの事。

この2つ目については、子どもとは言え三男のプライバシーを守る必要があるためこれ以上掲載を控えさせて頂きたいのですが、かなり本人の中では重荷になっていることが話しているうちに段々明らかになってきました。

本当の理由

今日、三男が「歯磨き」をしたくない理由は、「はみがき」と言う行為自体にあるのではなく、本人の重荷になっている気持ち。その部分に本当の理由があり、そして、その事を誰も受け止めてくれないと感じている三男の気持ち(=感情)が、ストップをかけていたのです。

「出来ない」「しない」と言う行動の根っこは、思ってもみない意外なところとつながり、影響を受けているのです。

人はイヤな想いや辛い想い(経験)、気になることを抱え、心に負荷がかかるとそれが元で全く関係ないであろう行動にも影響を及ぼすのですね。

そして、更に大事なこととして、
三男との対話の最後でこんなこともありました。

私:「毎日学校であったつらいこととか悲しいこと、イヤなこと、おうちで全部聴かせてね」

三男:「いいの???」

これが、人の心理(真理・深理)なのですねぇ。

環境作りとして・・・

環境づくりとして、受け手は物理的メンタル的の両面を整えて、
しっかり認知したり、受容したりして、相手の中にある「辛い感情」「言えない事、言えない気持ち」を吐き出させてあげることがとても大事であると痛感しました。

受け手の「あり方(=Being)」です。
そして、相手との関係性
普段からどのような関係づくりを意図を持って作っておくかと言う事が大事です。

そして、私は三男に対して、まずは「ごめんね」を伝えました。

彼の想いに気付いてあげられなかったこと、「はみがきをしない」と言う行為に絡めて全てを否定するか如く叱責したこと。
全部に対して「ごめんね」を伝えました。

そして、敵対していた座り方を改めて「膝の上に座らせて」ギュッと抱きしめながら、じっくり聴きました。

しっかり感情を聴いていくうちに、三男は落ち着きを取り戻して、ゆっくりいろんな自分の中にあった感情を私に伝えてくれました。

私事に置き換えても、良く似たケースがあります。
仕事の事で気になって気になって気持ちが不安な状態の時って、その事が元になって、気持ち(=感情)も引きずられて、何故か外に向けて笑えなかったり、イライラして、敵対心と言うか、攻撃的な態度を取って、物や人に当たり散らしたりする事があります。
自分の辛さを主張しているのでしょうか?!

ビジネスシーンでも・・・

こういう事って、一般の職場の「上司・部下」の関係でも、起きていたりしないでしょうか?

例えば、
決めた事をなかなか実行しない部下の方。
上司は何度も何度も面談や対話を繰り返し、押したり・引いたりしながら、行動することを促し、その時は、部下の方も「分かりました。やってみます!」と言いながらも、行動しない。
そして、結果(成果)が出ない(上がらない)。

もしかすると、「行動しない」「結果が出ない」根っこは、意外なところにあるかもしれませんね。本人も無自覚だったりすることもあります。

「根っこ」を自覚している場合、「根っこ」を語るには、集団や多くの人が集まる環境では、なかなか語りづらいものがありますね。
恥ずかしいであったり、
強がりであったり、
虚勢を張ったり・・・。

このようなケースにおいて、まず話がしやすくなる物理的環境から整えることを考えます。

それは、
「1対1」の環境を創ってあげること。
話している声が漏れない「安心安全な場」にすることです。

そして、
聴き手は、聴く姿勢をとる。
意識の方向(ベクトル)を相手に向けることです。
また、
話し手が、自分自身に意識の方向を向けられるように聴き手が少しリードしながら、メンタル的な環境や関係を意図的に創ることが大事です。

普段の何気ない会話とは違う。
話し手が、自分のなかなか見せない本音を語ってもいいんだと言う物理的・メンタル的な環境づくりをすることは、行動に制限をかける「根っこ」を紐解いていくプロセスにおいては、とても大事なこととなります。

コーチング

ここまでお伝えしてきた物理的、メンタル的な環境づくりの事については、クライアントさんとのコーチングを行う際のベースの部分で、こういった環境づくりを整えながら、コーチング・セッション(コーチとクライアントさんとの対話)は進んでいきます。

そして、
「安心安全」で、
「普段の日常会話とは違う対話」
を意識するからこそ、
-クライアント自らが自身の「変化・成長」に向けて、
-主体的にリードし、
-自分の可能性を広げていくこと

になるのだと感じています。

企業における人材育成と言う視点から観たコーチング

企業において、『人材育成』を実践する場合、目的やタイミングに応じて使い分けが必要ではないかと感じています。

大きく分けて2つ

集合型研修

ファシリテーション、チームビルディングや営業手法/経営戦略・お客様づくり・・・
などの集合型の研修。
様々な意見や考え方を共有し、「共通言語」が増え、チームの士気を高めたり、結束を求める時に、とても有効なタイプの育成手段です。
「1+1」を2ではなく、「3」や「4」、更にもっと大きな力に変えて推進力を与えられることが可能です。

個別型研修

一方、個々ひとり一人に焦点を当て、今日書いてきたように、個々の深層にある辛い感情や哀しい感情。逆に、強みや自身への認知。
行動に制限をかけている要因をクリアーにしていく時は1対1の個別の研修(=時間)が有効になると感じています。
その代表がコーチングです。
集合型で結束力を出すために、なかなか表に出せない感情(や事柄)にしっかり焦点を当てて、そこをクリアーにしていくことで、それぞれの育成手法にシナジー効果が生まれてきます。

結果的には、環境を整えることは、会社の風土づくり生産性(=売上など)upにつながっていくものと考えます。

上手に活用することで、自社の“経営をいい風にしていく”ことに役立てて頂けたらと思います。

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