得たものは、正にプライスレス!
皆さん、こんにちは。
事業後継者&20~40代若手中小企業経営者を応援する、株式会社SANNET・
戦略コーチ 香西(こうざい) 拓也です。
最近40代半ばの男性の方、つまり私と同年代の方とお話しすることが多くあります。
内容は、ほぼ同じです。
その内容は、仕事の事、それも、これまで培ってきたキャリアを活かす方法。または、自分らしく生き、働くこととは・・・?と言う事。
あるいは、
家族との時間。
一人の時間の創り方。
充実したプライベートと仕事(お金)との調和について、つまり、『ワークライフバランス』のことです。
もう少し表現変えると、『自分の人生を主体的に生きること』って感じでしょうか!
私自身も今の仕事を選んだ一つの理由もこれだし、日々この問いを持ちながら、いろんなザワツキを感じながら過ごしいるので、お聴きしていてもとても共感します。
私の場合は、『家族(子供たち)と過ごす時間』をたくさん持ちたい気持ちが強かったので、大きく人生の舵を切る選択をしたのも理由の1つです。
いっぱい感じることあるのですが、今回は家族と過ごした時間の中で感じた私にとっての「豊かさ」について書いてみます。
先日、妻と次男(10歳・小4)と三男(7歳・小1)の4人でスノボ&スキーに行って来ました。
とりわけ三男は2週間前に半日だけスクールに入っただけで実質今回が“スノボ”デビュー!にも関わらず、全長3000m以上ある初級コースに行くと言い張る始末・・・。
次男は今年からデビューして少し慣れて来ていたこともあり、妻と2人で滑走し、私が三男に付いて滑走することになりました。
初めの数メートル・数十メートルこそ順調でしたが、何せ初心者・何せ7歳児ですから、ちょっとした躓きで爆発しちゃいます。。。(汗)
泣く・・・
怒る・・・
悔しさ・・・
雪を拳で叩いたり、のた打ち回って叫ぶ、挙句の果てには、ゴーグルを粉砕!!
コース中一番の斜面(中級程度の斜面)からは転げ落ち、バインディングとリーシュコードを外してしまい、板だけが斜面をすごい勢いで滑り落ちてしまったり・・・(泣)
もう!大変な状況になっていました。
三男;「もう!しない!!」
「歩いて降りる!!」
「なんで僕はこけちゃうの!!他のお兄ちゃんたちはこけないのに!!」
困り果て、内心怒り心頭だった私ですが、三男の話を聴くうちにだんだん心の様子が見え始めてきました。
私;「こけちゃうのが嫌なんだ?!」
三男;「そう!!」
私;「お兄ちゃん達だって、いっぱいこけて、いっぱい練習したから、上手に滑れるんやで」
「○○(三男の名前)は、まだ2回目やし、それに、ここまで長い距離を一人で降りてきたやん!」
三男;「でもなっ!!・・・・・(沈黙)」
私;「うんうん、イヤやったら、もう止めてもいいよ♪」
「でもさ、出来ない自分よりも、頑張って降りて来たとても頑張った自分を自分で思いっきり褒めてあげてね♪
パパからの御願い」
と1つだけ伝えました。
そして、少し間があって、不意に
三男;「もう一回行く!!」
と言い出したのです。
私はふんふんとうなづき、また一緒にゴンドラに乗り、頂上を目指しました。
頂上に到着すると、三男は自分でバインディングを締めて、ゆっくりと滑り始めました。
私は後ろから着いていきます。
一つ一つ丁寧に、右に左にゆっくりではあるものの、今回は明らかなに先ほどまでとは違い、一生懸命考えながら滑っている気配が感じられました。
そして、気が付くとなんとっ!スタートから数百メートル、1回もこけることなく滑り降りてきていました♪
その後も、丁寧に丁寧に滑り降り、先ほど転げ落ちた中級の斜面も躊躇することなく滑走し、ここまでと変わらず一つ一つ丁寧に、右に左にターンを重ね、とうとう一回もこけることなく滑り降りたのです!!
私は思わず絶叫し、三男の元へ滑り寄りました♪♪
私;「〇〇!凄いやん!!上手に滑ったね♪めっちゃ恰好よかったよっ!!!」
と興奮気味の私に対して三男は、
三男;「行けるって思ってん。頑張ってん」
と・・・。
少し話を聴いてみるとどうも周りの人の滑っている様子や傍で教えている人の言葉を聴き参考にしたようです。
太もも、ふくらはぎ、腹筋、背筋、112cmの小さな体全身と集中力を使って見事に滑り降りた三男(大拍手!)
凄いすごい可能性を見せてくれました(笑)
三男からは、
素直であること。
出来ない自分よりも出来ている自分をしっかり褒めること。
そして、自分の可能性を信じきること。
そんなことを学ばせてもらいました。
滑り終えた三男、どこか一回りも二回りも大きく成長した感じがして、自信が伺えました♪
お金も大事です。
その為に、仕事も大切です。
疲れを癒す一人の時間も必要です。
しかし、7歳の三男の“今”と言う瞬間はもう帰ってきません。
今しか見られない、感じられないことが、日常にはたくさんあることに改めて気が付きました。
人生を「砂時計」に例えるならば、上の砂が全部落ち切った時、私たちの人生は終わります。どんな最期を迎えるのか?
とても簡単に答えの出ない大きな大きな問いかもしれませんが、40歳を過ぎ、少しそんな問いと共に生きていく事も必要かもしれませんね。
私の脳裏には、“あの中級の斜面に勇敢に立ち向かう三男の逞しい姿”がクッキリと刻み込まれました。
正に、プライスレスな体験でした。
ありがとう!!