敷かれたレールの上を生きる生き方
皆さん、こんにちは。
事業後継者&20~40代若手中小企業経営者を応援する、株式会社SANNET・
香西(こうざい) 拓也です。
今回は、「敷かれたレールの上を生きる生き方」
と言うテーマでお話してみたいと思います。
ただ、私的な視点が大半であることを最初に御断りしておきますね。
前回もお話ししたように私は17年間、「後継者」と言う立場にいました。
いつから後継者だったのか?!
たぶん、生まれた瞬間からなのでしょね。
そんな大袈裟なと思うかもしれませんが、多分そうだと思います。
もちろん、私はそのことに対して無自覚でしたし、周囲もそのことに自覚的だったか、無自覚だったか?は分かりません。
ただ、事実としてあるのは、既に私は、小学生の高学年の頃には、父に連れられ、新築の建築作業「現場」で一緒に通信設備工事に駆り出され、天井の中を父と一緒に這いずり回っていたことであり、その記憶はずっと今でも私の脳裏にしっかりと刻み込まれています。
そして、高1の夏休みの時には、私の知らない間に父が知り合いの工事会社の社長に話を付けてきていて、いきなり「明日から○○さんとこに行くように・・・話は全部付けてきているから・・・」と言われバイトの斡旋・準備までされていました。
極めつけは、就職に至っては、これまた父が知り合いの大手の同業他社の社長のところに行って、就職(丁稚奉公)のお願いにまで行っていたのですから、唖然とする一方で、自分の頭の中、気持ちには、何の一点の迷いもなく「最後は父の会社で社長になる!」が常にあったのです。
これって「後継者あるある」ですね(笑)
私は、17年の間、在籍した父の会社では、ずっとこんな風に思っていました。
「これまでの人生、親の決めたレールの上に乗って、ただぼんやり走ってきてしまったなぁ~。
何て自由がなく、自主性がないのだろう。もっと自由に、自分のやりたいように生きたいっ!」
そのことでいつも自分を責めていましたし、悔いていました。
もっと若い学生時代に物事に疑問や好奇心を持ち、いろんな世界を感じ、「生きて行く」とはどういうことなのだろう?と何故考えなかったのだろう?
父の会社があるばかりに自分は「のほほん」と何も考えず過ごして来てしまった。・・・とずっと自分を責めていました。
確かに、世間一般的に見ても、「敷かれたレールの上を生きる生き方」と言うのは、「自主性がなく、温室育ち的な感じがあり、自分らしさが発揮されていない生き方」と思われがちですよね。
私は今、父の会社を離れ、様々な経験をさせて頂いて、180℃違う世界観に生きるようになって本当の意味での「敷かれたレールの上を生きる生き方」について真正面から受け取れるようになりました。
真に「敷かれたレールの上を生きる生き方とは・・・」
では、本当の意味での、「敷かれたレールの上を生きる生き方」ってどんな生き方なのだと思われますか?
ここで間違ってはいけないことは、ただレールが敷かれていると言う事実があり、その上を走っていると言うことだけなのです。
そう!
もうおわかりですよね。。。
「どんなスピードで走るのか?!」
「何両編成で走るのか?!」
「列車の外装の色やデザインは・・・?!」
「どんな種類の列車で走るのか?!・・・新幹線?それとも、蒸気機関車?」
一切何もそこに制限や枠は無いのです。
もっと言うと、それをあなたが決めていいんです!!
他に誰が決められるのでしょうか?!
そして、嬉しい事に、実親(=現社長)はそれを心待ちにして待っているのです!!
どんな風にこの列車は走っていくのだろう?!
その姿を毎日毎日見るのが楽しみで、幸せで仕方がないのです。
更に、その列車には、これまでの経営陣が作ってくれた乗客(顧客や銀行、取引先)まで乗っていてくれている。
とてもとても恵まれた、”幸せな列車”なのです!!
しかし、この列車を運転出来る人はごくごく限られた、“選ばれた人”なのですね♪
大事なことは、あなたの「あり方」や「やり方」!
さて、あなたはこの列車をどんな列車にしますか?!
これが、「あり方」や「やり方」です。
(この「あり方」や「やり方」については、今後どこかでいずれまた書かせて頂きたいと思います。)
「後継者」と言う列車は、難しさも気苦労も辛いこともたくさんあります。
本当に大変な役目だと言う事も知っています。
その上で、その役目を日々懸命に頑張っておられる皆さんには、心から尊重の念を抱いています。
ただ、私自身、そのポジションから離れてみて分かった事があります。
それは、意外と視点や見方を変えたり俯瞰してみたりすると、後継者と言う役目は結構自由で、それでいて安定していて、自分で決められることがたくさんあると言うことです。
この安定した基盤を120%・・・200%・・・!使い切るかどうかはあなた次第です。
あなたはどんな、「あり方」や「やり方」で、この「敷かれたレールの上を生きていきますか?!」
応援しています!!